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五井野正×船井幸雄TOP対談3

話題はロケットから教育の問題、ナノテクの話へ

以下月間ザ・フナイ 2010.1月号より


五井野 高校時代には、いい発想を持つ人は多いのです。しかしアイデアが生まれても、それを生かすことがなかなかできません。

たとえば、ニュートン古典力学の考え方でいえば、どこまで行っても重力がかかると考えられ、ロケットを飛ばすことはできません。

しかし、1927年に世界初の宇宙旅行協会がドイツに設立された際に、フォン・ブラウンという少年が熱心な研究者として、その会に在籍していました。

アメリカは当時、宇宙旅行協会の研究を「夢物語だ」と相手にしませんでしたが、フォン・ブラウンは、後にナチスが開発する、かの有名なV2号ロケットをつくりました。

彼は高校も出ていなかったために、ニュートン力学の洗脳を受けずにいたからこそ、かえってロケットの開発ができたんですよ

※フォン・ブラウンは、のちにベルリン工科大学で工学博士の学位並びに、ベルリン大学の大学院で物理学の博士号を取得しているが、これは、学歴がなくても功績と実力が認められれば、論文を提出することで学位や博士号を取得できることを示している

ロケットを飛ばすときには、重力に勝たなければならないと考えると、重力に打ち勝つにはそれ以上の加速力で対抗する訳ですが、それまでの理論では、燃焼する時の分子力が小さいものほど加速力が高いと考えていました。

だから一番軽い水素を使うことが多かったが、フォン・ブラウンは逆に分子量の大きい灯油にニトロベンゼンを入れて、その爆発力でアポロ計画に成功したんです

高校時代に、私も塩素酸カリにニトロベンゼンを混合したものを燃料にして実験し、成功しました。

高校時代に習った教科書に書いてあることに縛られないで研究している人は、自由な発想ができるんですよ

ところが、大学入試のための勉強をしてしまうと、決まった定型パターンの計算式が中心ですから、独創的なアイデアなんかは生まれなくなります。

そして大学に入ると、今度は研究施設、つまり機械や装置に圧倒されるんです機械や装置を動かすことや、コンピューターに入れるということに終始してしまうので結局は機械や装置がなければ何もできないという学生たちを作り出すんですね

だからいいアイデアがあって、こんな実験をやりたいなと思っても、教授の許可がなければ実験できませんから、自由研究がやりたければ、自分で研究施設を持たなければいけない。その施設には、何億円もかかるという先入観ができてしまっているから、独自のアイデアは実験できない、と思い込んでしまうんです

日本では新しいものを開発したくても、古い体質に凝り固まっている教授たちが主導するので、新しいものはなかなか開発できない。どこかがこんなものを発見した、開発した、と話題になると、「うちもそれでいこう」と、いつも後追いなんですね。

私の場合は、高校時代に、というとあまりにも生意気に聞こえるかもしれませんが、ニュートンの古典力学やアインシュタインの相対性理論はおかしい、と気づいてしまったんです。数学上の問題の誤りも見つけてしまいました。

科学の世界もいい加減だな。こんな間違いを信じて、人類はバカなのか、はたまた、騙されているのか…と、高校時代は悩みました。結局、「人類は騙されているんだ」とわかりました

このまま体制内で東大に行って、東大の学生たちにこの事実を教えて体制内改革をするか、もしくは大学には進学せずにアウトロー的な形で「これが正しい」と証明しなければいけないか、という二者択一に迫られたわけです

たまたま東大紛争があったんで、私は運命的にアウトローの道に進むことなって、高校卒業後は、結局科学を捨ててヨーロッパに行っちゃったんですが…。

科学の世界で、いくら独自の理論を発表しようとがんばったって無理なんです。環境問題の社会運動や芸術の分野で信用力のネットワークを積み上げてきました。芸術はいわば世界の共通語で、国境を越えて誰でも理解することができますから。

今話題になっている研究に、ナノテク技術がありますね。

※ナノテク:ナノ・テクノロジーの略。ナノメートルとは、1mの10億分の1を表す単位。物質をナノメートル(原子レベルの大きさ)の領域において、自在に制御する技術のことをさす。

ナノカーボンの応用は、すでに高校時代に考えていました。たとえばダイヤモンドです。これもいってみればカーボン(炭素)の結晶体ですね。

私の高校時代、ダイヤモンドを製造するときには、超高圧・超高温をカーボンにかけて結晶させる方法が一般的でした。

そこで大掛かりな装置を使わずに、プラズマでつくれないかな、というアイデアが浮かびました。
ダイヤモンドのできる環境というのは原子融合の環境と同じですから。

最初にダイヤモンドの核となるナノフラクタルをつくります。これもナノカーボンですね。最近になってNECの研究員が結晶の形からナノホーンやナノチューブと呼んだ、ナノカーボンを発見しました。

ナノチューブを人工的に作るには、三つのやり方があるんです。真空中で放電してつくる方法、レーザー光線でつくる方法、そして、化学的な物質を電気炉の中で分解させながらつくる、という三つの方法です。

しかしながら、純度の高いナノチューブは大型の施設の中で長時間かかって少量しか出来ないという問題がありました

だから90%以上の純度のナノチューブは、1g190万円という販売価格です。韓国で製造されたナノチューブを、日本の三菱商事が販売しているのが、1g30万円くらいですね。80〜90%という純度です。

しかし最近ではナノチューブはアスベストのように発がん性があると発表されてからは注目をされなくなっています。

そこで、ナノホーンの開発に期待される訳ですが、ナノホーンを製造される場合はもっと大変で、純度の高いものはまだ生産さえも出来ていないようです。

そこで、そろそろ私も本来の科学者の立場に戻って、ナノテクの研究をやろうか、ということで、3億円くらいかかるような実験装置を、私が設立したウィッピー総合研究所の主任研究員の北村教授に話をして頼んで作ってもらったところ、たった300万円くらいで出来てしまいました

それでいて、大きな装置で作るものより、もっと純度が高いものが出来、しかも時間的にも早く作ることに成功しました

つまり我々はプラズマ方式で一瞬のうちにナノホーンを作ったのですナノホーンは電磁波の遮断、燃料電池、リチウム電池の寿命を延ばす改良材、さらにはステルスにも応用できます

※ステルス(stealth)「隠密」「こっそり行うこと」という意味。
レーダーなどに探知されづらい航空機や艦船、車両のことを指したりする。軍事用語。


すでに特許は出しているので、ここで発表できるのですが…。
今、米国やEUから投資家が次々と噂を嗅ぎつけてコンタクトしにきています

猜疑心の強い人には、来年(2010年)、ある有名な研究機関やある大学で共同研究や講演をする予定になっているので、それで説明は充分でしょう。

プラズマ方式の理屈は簡単です。いわゆるガスをイオン化させるというのが定義ですが、これは本当の意味での、つまり、亜空間とか、プラズマかさせると瞬間移動する、という類いのプラズマとはちょっとちがうのですが…。ガスをイオン化させて炭素にぶつけるだけのことですから。

結晶をつくるためには、フラクタル原理といって何でもいいから核になるものを組み込まなければなりません。化学者と物理学者の領域を両方知っている人でないと、そういう発想や研究は生まれないんです

いまの学校教育では、分野ごとに分断された勉強、研究なので、これでは結局はトータル的なものはできません。
全部の分野においての教育が必要といわれるゆえんです


さらに新しい科学研究というのは、日本では難しいんですよ。

開発のための予算が違うんです。例えば日本が先駆けた万能細胞の研究に、やっと政府が20〜30億程度の予算がついたというニュースがあったと思います。

ところがアメリカだったら、いきなり100億円を出すから来てくれ、なんですよ。1億円でも難しいのが日本、アメリカなら、ポンですよ。

しかしスポーツ選手と同じで、科学者も成果が出なければ1年で打ち切りというのが当たり前なんですがね。

でも科学者のプライドは、やはりアメリカのほうに向きますよ。その状況を変えてもらわないと優秀な人ほどどんどん海外に流れてしまいます。

官庁の人が理解してくれないと予算がつかないという制度では、抜本的にどうしようもありません。

船井 もう変わると思うんですけどね。

五井野 そういう思いをもってくださるというのは、たいへん心強いことです。


こんなにしゃべってしまっていいのかというくらいに、研究者へのヒントが満載です。
日本の大学教育のシステムと官僚制度に根本的な問題があるようです。


(続く)


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