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空きかん絶滅、どこまでも がんばる若者の回収グループ


元々素晴らしい音楽の才能の持ち主でもある五井野正博士ですが、単なる空き缶拾いではなく、若者らしくギターでロックを演奏しながら運動をされてました。

今、読んでみると当たり前のことのように聞こえますが、当時はメーカー、行政がお互いに責任の回避をしたためにそこら辺中が空き缶だらけで大変なことになってました。

そんな中、消費者のモラル向上だけではなく、メーカーや行政にもきちんと訴えかけていく若者たちがいたというのは素晴らしいことだと思いませんか?


五井野正オフィシャルサイトより
<引用元 1974年12月11日 読売新聞>


空きかん絶滅、どこまでも
がんばる若者の回収グループ



  あなたに簡単に捨てられて

  人々にも見捨てられ踏みつけられて

  今にも心も体もこわれそう

  やっと見つけられ拾われても

  流れ流れて夢の島


伴奏はギターとカスタネットとハーモニカ。
ロックのリズムに合わせ、空きかんを拾う若者たちが、師走の東京・下町を。

富士山と富士五湖をよごす空きかんを集めて、この夏、コーラ社に一個三円で買い取りを要求したグループ「ウィッピー」の五井野正さん(24)たちがそのかん拾いグループである。

先月は「コーラ国大統領、核だけではなく、かん持ち込み禁止」とデモし、今月は大掃除のシーズンなので、「街や政治の大掃除も大切ですから」とデモる予定。


企業、自治体も無責任
元凶無視し、ただ精神論


拾うかんは一個、アルミなら十グラム、ブリキかんは三十~四十グラム。
この”資源”をめぐって消費者と企業、自治体は激しく空きかんコロジーの火花を散らせてきた。

日本の年間の空きかん総排出量は飲料用に換算してざっと5、60億から100億個といわれる。

「これがゴミとして捨てらるのは資源の浪費、日本列島総汚染。消費者が捨てるときに空きかんとゴミを分けること、むやみに捨てないのはもちろんです。でも飲料、製かん、製鉄の企業側が回収責任をとり、行政側も分別収集、資源回収、公害防止策をとる」ーこれを訴えるための3円作戦であるという。今までは東京・新宿などの山手を中心に歩いてきた。今月は初めて下町を歩く計画である。若ものは約20人。30代が1人、残りは20代で大学生だったり、働いていたり。

東京の町田と三鷹、神戸の三市で昨年あい次いで空きかん介回収の条例や協定が結ばれ、生産一本ヤリの体制に反撃がこころみられた。企業側はいま、PR攻勢に懸命である。

いわく小学生の見た環境汚染白書、東京・池袋の空きかん回収実験報告・・・・・・ぞくぞく発表する。スポンサーの空き缶処理対策協会は製鉄、製かん、ブリキを扱う商社の合計15社。三鷹市の八団地で1個1円50銭でアルミかんの引き取り実験を始めたのが、オールアルミ缶回収協会で、かんメーカー、圧延メーカー、商社16社が母体。

大手の清涼飲料会社は食品容器環境美化協議会をつくり、町田、神戸の両市で空きかんの回収実験をしている。資源としてのリサイクルのソロバンをはじき、一方では美化運動、しつけ、モラルの精神攻勢をかけている。

小学生の見た環境汚染白書づくりには2000万円をかけたという。動員された小学生が1440人、関東の一都六県から汚染地区12カ所を選び、空きかん回収の記録を集めた。東京・葛飾では100平方メートルでなんと688個も拾った例があり、「だれが汚すのか」「どうしたら良くなるのか」のアンケートやシンポジウムも。

小学生の中からは「47kmの多摩川河川敷を管理する清掃人が11人しかいないために、ぼくたちの公園には1週間に一回しか来れず、それも一人から二人しか来れないでは散らかるのがあたりまえだと思う。また企業は機械でガチャンと売りっぱなしにしておいて回収や清掃に対して無責任な所があるようです」という発言もあった。

あとは「家庭のしつけ」「親のしつけが悪い」。ところが「児童が目撃した犯人像」となるとキャンペーンの主催者によって細かくまとめられている。

4分の3は男で圧倒的に多く、二十代後半から三十代が7●%で「歩きながら捨てた」が43.8%、座った所、食事、求刑した所に置き去り、三位が車からの投げ捨てで15.8%・・・・・・。

五井野さんたちは言う。「使い捨てを前提に今でも生産している企業、富士山にまで空きかんを埋めている自治体が、美化だ、やれ清掃だといっても偽善ですね。押しつけられるモラルには抵抗を感じます。私たちのモラルですか?捨てられている空きかんを拾って、製造者に渡して責任を問いながら、同世代のモラルをつくっていく、ということです」

今月下旬には空きかんコロジーの本「ウィッピー」(ウイ・アー・ゴーイング・ツゥ・ヒッピーにハッピーの意味をこめている)を出版するという。

自動販売機から出る清涼飲料水を一番多く飲んで、使い捨て時代に育った若ものたち。”空きかん”に挑んでみたものの、国もメーカーも消費者たちさえ彼らの考えるような、クリーン作戦にはそう簡単に応じてくれないのが現実のようだ。師走の風の中に、ギターがひびき、カスタネットが空しく鳴る。けれど、若ものたちは歩みを止めない。師走も新春も、彼らはどこまでも、いつまでも、歩き続けていくだろう。

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