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消費者連盟の機関誌に掲載された空き缶問題

1974年、空き缶等の環境問題に対して運動を行っていた当時の五井野正博士の思いが掲載されいている
日本消費者連盟発行「消費者リポート」第189号 (1974年8月27日発行)の記事をご紹介いたします。

当時の日本はトラック100万台分100億個もの空き缶を埋立とか、本当に酷い状態でした。こんなことを続けていたら、確かに日本中がゴミで埋まってしまいますね。その流れを止めるべく社会に対して大きく影響を与えたのが、五井野正博士をはじめとする若者のグループでした。

メーカー、行政、消費者それぞれがどのように行動することで、資源でもある空き缶の問題が解決するのかを明確に示されています。


五井野正オフィシャルサイトより

空カンは企業にお返ししよう!

私たち若者は、ウィッピー(人間らしさ)をめざして、そのための必要条件をひとつひとつ確保していこうとしている自由なあつまり(会員20人、平均年齢22歳)です。

ウィッピーの若者たちは、まず日本の象徴である富士の周辺からウィッピーなる環境を作ろうと富士吉田市に総合研究所をおいて、五湖の水質調査や自然環境運動を行ってきました。

ウィッピー運動のテーマの中に廃品再生利用運動というものがあります。これは、この地球をゴミでうめないようにということで、そのひとつに空カン回収運動というのがあります。

空きカンは現在ゴミであり、東京都においては周知のとおり夢の島に捨てられており、横浜市や富士吉田市のみならず、富士山五合目においてでも同様な方法を用いています。

学者や議員によって構成されている東京都の清掃審議会においても空きカンと空きビンだけは適正処理困難物から除外されており、企業による回収責任を問わなくなったことは、空きカンを依然としてゴミ視している行政の立場が貫かれているわけです。

日本の年間空きカン総排出量は、54万5千トンと言われ、飲料用の空きカンに換算すると100億個近くも捨てられていることになります。

これはトラック約100万台分の量です。空きカンのプレスしたものをCプレスと言い、市場問屋の売買ではトン2万円ぐらいで今の相場ですから年間100億円強の金がむだに消えていく結果になります。

また、問題は、資源の面だけでなく、空きカンがブリキによって作られており、当然それはスズが含まれており、有害なスズが地中に蓄積され、またゴミと一緒に焼却されることによって大気中にばらまかれることになります。

PCBが問題になったのがそれが有毒であるばかりでなく残留性が強いからであり、その点からも、空きカン問題は美観、資源そして公害問題としていいはずです。

私は富士五湖の湖水が年々増加していく空きカンの毒性によっていつしか魚が住めなくなっていく心配を感じるのです。

この運動には”3つの責任”というものを明確にしていく必要があります。

ひとつは、消費者側も空きカンをゴミと選別し、むやみに捨てないこと、ひとつは、企業側でも飲料メーカー・製カンメーカー・製鉄板メーカーの責任所在をはっきりし、回収責任を明確にすること、ひとつは、行政も分別収集、プレスするなりして、資源回収と公害防止という観点から問題解決に努力すること。

都の清掃審議会はそういう立場で再検討するべきです。

また企業に対しては責任回避を行わせないために各メーカー別に分けた空きカンを各企業に玄関前に”お返しする”という消費者の立場を主張すべきであると思います。

そこで、私たちウィッピーは、富士山五合目や周辺の湖に捨てられていた空きカン3万個(うちプレスしたのが2万5千個ぐらい)によって作られた「空きカン寺」(写真・8月5日の河口湖上祭りに出品)の分はすでに各メーカー別に分別用意してあります。

さらに富士五湖において空きカンを集め、また、連盟やゴミ問題に取り組んでいる人たちに呼びかけ、歩け歩け空きカン回収運動をしたり、それを全部集めて一度に企業の玄関の前に持っていこうではありませんか?

私たちのまわりに捨てられている空きカンは当然その製造者に渡すのが道理であり、その運動を定期的にくりかえすことによって企業はいやが応でも責任を問われるのです。

この運動に1万人が参加すればらくに50万個ぐらいは集まります。

これは東京都内の1日の排出量にもおよびませんが、それでもトラック50台分の量になるのです。
(ウィッピー総合研究所所長 五井野正) 

消費者リポート



いつの時代も世の中も変えていくのは若い人たちの情熱とパワーですね。


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