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科学から芸術へ2

五井野正博士の著書『科学から芸術』の中では、経済面において「科学」だけに頼って生産をした場合と「芸術」の力で付加価値をつけた場合の違いについて書かれています。

当然、文化、芸術という付加価値をつけたほうが価格も高くなるため、経済は安定しますが、文化、芸術を無視して科学だけが発展した場合、大量生産によるコストダウンが原因で経済が停滞し、最終的には戦争が引き起こされかねないという事が過去の歴史から学ぶことができるという理論です。

歴史を見ると確かに不況が起こると戦争に突入することを繰り返しています。今も世界的な不況に突入しているからか、各地で武力衝突が続いています。

テレビ1つとっても、機能ばかりが先行して、文化的、芸術的という商品とはほど遠く大量生産による価格破壊が行われ、生産メーカーも過去最大の赤字を出しています。
逆に付加価値の高いパン屋さんが、倒産するという話はあまり聞かないかもしれません。


以下、五井野正博士の論文の内容をまとめてみました。

「科学」と「芸術」とは、おおざっぱに言えば、
「科学」は事実を客観的に数値や数量としてとらえ、
「芸術」は事象を主観的に表現や形象として表す。
2つとも人間生活に最も重要で、相互に関係し合っている。

現代ではパン一つとっても、科学の力なしには口にすることができないほど科学が日常生活に入り込んでいる。
科学的には単なるパンだが、現実的には様々な形や色づけをデコレイトしたパンが口に入っている。このデコレイションしたパンこそが芸術の分野である。

私たちは科学的な世界のみでつくられた均一的なパンを排除し、芸術の分野が加えられた付加価値的なパンを高い値段をだしてでも喜んで買っている。

その上積み価格は1割、2割でなく2倍、3倍、時には数十倍にもなる。
素材食料をを2倍、3倍に増産するより、いかに付加価値をつけるかが経済的効果を生み出す。素材食料を2倍に増産したところで、需給バランスが崩れて、価格の暴落が起こり、生産者が経済的に困窮してしまう。
生産量が減少すると素材食料が値上がりし、貧困層に大きな生活的困窮を与えることになる。付加価値を払って加工食品を買っている人には素材食料の値上がり分が吸収され、それほど影響は受けない。加工食品を作っている二次生産者の利益が少なくなるだけ。

文化や芸術は経済のクッションの役目を果たし、素材製品や素材食料の増産と共に発達し、減少と共に衰退する運命。その素材製品や素材食品の生産に科学が大きく関わっていて、付加価値を付けデザインされた文化製品、デコレイトした食品には芸術性が大きく関わっている。
付加価値を付けることで、生産物の増大や減少に大きく影響を受けることなく安定した経済状態を作り出している。

このような国々では、生産物の増大よりは、芸術面の発展こそ経済の発展を促す。
歴史からも富の増大と共に文化、芸術が発達し、富みの減少と共に文化、芸術も衰退していく。
逆に考えれば、文化、芸術の発展なくして富みの増大はありえない。
文化、芸術のない生産物増大は価格の暴落と流通性のない商品の氾濫となって、経済不況になる

つまり、文化、芸術のない科学の発展は、社会生活の不安定、経済状態の停滞という状態を引き起こし、そのことが戦争への道を歩ませる大きな原因となってしまうこの因果関係をしっかりと頭にたたき込まなければ、科学が新しい世界をつくり、そのことが新しい経済活動をつくりだして国の経済と富みを増大を計るという科学神話から国民が抜け出すことは困難である


(続く)

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